「ハチドリのひとしずく」を知っていますか

「ハチドリのひとしずく〜いま、私にできること〜」という話を知っていますか?

南米のアンデス地方に伝わる話を明治学院大学国際学部教授で、環境=文化NGOナマケモノ倶楽部主宰の辻信一さんが訳した短い話です。今、この短い話に世代を超えた多くの人が感銘を受け、ジワジワと共感の輪が広がっています。

それはこんな話です。

森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」

出典:「ハチドリのひとしずく」 辻 信一監修 光文社刊 2005年



燃える森はいったい何を象徴しているのでしょうか?

世界的様々な環境問題、飢餓や貧困、ストレスを爆発させているかのようなせい惨な事件、コロナウィルス問題、次々に起こる今の日本の状況や各々のを表しているようにも読めます。

「いったい自分に何ができるというの?」と無力感がこみ上げてきます。

小さなハチドリが「私にできることをしているだけ」と、黙々とひとしずくを運ぶ姿は、そんな無力感を感じる心に、「何ができるかわからないけど、まずは私にできることをしよう」という行動に勇気をもらうのではないでしょうか。


共感した人が誰かに伝え、その人がまた他の人に伝えるというように、1人ひとりがハチドリとなり、そのひとしずくを少しずつ落としながら、ハチドリ クリキンディの話は徐々にその輪を広げ、文字通り静かなブームとなっています。


ハチドリのひとしずくから学ぶことは「今自分にできることを精一杯しよう。それをみんなが実行したら大きなことを達成することができる」ということです。


最近、新聞で見かける文字にSDGsがあります。

SDGsでは、国際目標がありますが1人1人が行動しなければ達成できません。「今自分に何ができるか」ということを考えられるきっかけになればと思います。


SDGsとは?
Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」を意味します。2016年から2030年までの17の国際目標です。


また、「このハチドリのひとしずく」を小中学校の道徳教育に取り入れて昨今「モラルのない人」や「モラルに欠ける人」つまり「社会において善悪の理解がない人」の教育に活かしていくことを支援していきます。

今回のコロナ禍で日本人のモラルの低下が露呈されたのではないでしょうか。
「マスク、トイレットペーパーの買い占め」「医療従事者の差別」「他県ナンバー狩り」など、モラルに欠けた行動が増えています。
「ハチドリのひとしずく」がモラル、感謝する心の日本人作りになれば正に「ハチドリのひとしずく」です。


コミュニティーネットワーク長野では、この「ハチドリのひとしずく」多くの人にを知って頂き、人々がより幸せになれるよう、自分にできることをして頂ければ幸いと願います。



ハチドリのひとしずく運動の
ピンバッジです。